障害年金は本当に“一発勝負”?

初回申請が最重要になる理由と失敗しないための基礎知識

はじめに|「一発勝負って本当?」という不安をもつあなたへ

「障害年金は一発勝負だと聞いて不安になった」
「初回で失敗したら取り返せないって本当?」

そんな悩みを抱えてここにたどり着いた方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、
障害年金申請は “初回が結果を大きく左右する” という意味で、一発勝負の側面があります。

ただし正確には、
「初回で絶対に決まる/再申請が不可能」
という意味ではありません。

しかし制度の構造上、
初回で提出した書類がその後の審査の基準に使われ続けるため、
結果として 「初回がもっとも重要」 になるのです。

この記事では、専門社労士として、
なぜ障害年金が一発勝負といわれるのか?
失敗しやすいポイントはどこか?
初回で損をしないためにはどうすればいいのか?

を、できるだけわかりやすくまとめました。

1|障害年金が“一発勝負”と言われる5つの理由

① 障害認定日請求・遡及請求は原則「1回きり」である

障害年金には大きく3つの請求方法があります。

  • 障害認定日請求(初診日から1年6か月時点で請求)
  • 遡及請求(障害認定日にさかのぼって請求)
  • 事後重症請求(現在の状態で請求)

このうち
障害認定日請求・遡及請求は「障害認定日」という基準日が1つしかないため、
同じ基準日で再度申請を行うことが非常に難しいのが現実です。

多くの専門家が
「実質的に1回きりの勝負」
と言うのは、この構造が理由です。

② 一度提出した書類は“永久に残り”、次の審査にも影響する

提出した書類(診断書・申立書・初診日の証明など)は、
年金機構に保管され続けます。

そして、
次の更新審査や再請求でも、過去の書類内容が参照されます。

そのため、初回の申請で…

  • 実態より軽く書いてしまった
  • 書き漏れ/曖昧な表現が多い
  • 診断書と申立書の整合性が取れていない

こうしたミスは、将来の審査にも悪影響を及ぼす可能性があります。

③ 不服申立て(審査請求・再審査請求)は通過率が低い

不支給になった場合、制度上は 審査請求 → 再審査請求 が可能です。
しかし、実際の通過率は 10%前後とかなり低い とされています。

そのため、
「不支給になった後に覆す」ことを前提にするのはおすすめできません。

④ 診断書と申立書の内容一致が厳しくチェックされる
特に精神疾患・発達障害・知的障害の方は、

  • 医師の診断書
  • あなたが書く申立書

の内容が少しでもズレると、
「実態がつかめない」として不支給になることがあります。

⑤ 遡及・事後重症請求は“1ヶ月の遅れがそのまま損失になる”

精神疾患では「事後重症請求」になる方も多く、
この場合は請求月の翌月から支給というルール。

つまり…

提出が1ヶ月遅れる
→ 年金が1ヶ月分受け取れなくなる

ということが起こります。

遡及請求で時効が発生している場合も、申請が1ヶ月遅れると、1ヶ月分の年金を失うことになるため、初回で確実に進めるべき理由が、ここにあります。

2|自分で申請するときに、注意すべきこと

「ひとりでできないの?」
できます。

精神疾患や発達障害の方がつまずきやすいのが次のポイントです。

  • 初診日が正しいか判断できない
  • 医療機関とのやりとりがストレス
  • 過去の病歴を整理するのが大変
  • 申立書を書くときに辛い記憶がフラッシュバックする
  • 医師にどう説明したらいいかわからない
  • 申立書と診断書の整合性が取れない

これらが解決できないと、不支給につながり、
「取り返しがつかないケース」になることもあります。

3|初回で失敗しないためのポイント

  • 初診日の確定が最重要(ここが間違うと制度そのものが変わる)
  • 認定日・遡及・事後重症の選択
  • 医師に伝える内容は整理してから受診
  • 診断書の「日常生活能力の判定」欄の理解
  • 申立書の内容は“書きすぎても、書かなすぎてもNG”
  • 診断書との整合性チェック
  • 遡及は「認定日」を証明できるかどうかがすべて
  • 事後重症は提出月の管理が重要

精神疾患の申請は「文章力」ではなく、
論理的な整理と事実の再構築 が重要です。

4|【無料判定】まずは方向性だけでもチェックできます

申請はひとりでもできます。
ですが、初回の書類がその後にずっと残る以上、
慎重に進めることが本当に重要です。

  • 初診日が正しいか
  • 認定日・遡及・事後重症のどれが適切か
  • 今の状態で審査に通る見込みがあるか

まずは無料で確認できます。
無料判定(最短1分・匿名OK) を利用してくださいね

お気軽にどうぞ

まとめ|障害年金は“初回が勝負”。落ち着いて正確に進めれば大丈夫

障害年金は、
あなたの生活や将来を支える大切な制度です。

そして制度上、

  • 認定日請求は実質1回きり
  • 初回提出書類が将来も参照される
  • 審査請求は通りにくい
  • 診断書・申立書の整合性が命
  • 提出が遅れると損失が生じる可能性も

という理由から、
初回の申請がもっとも重要(=一発勝負) と言われます。
あなたのペースで、一緒に整理していきましょう。

分からないこと、不安なことがあれば、
いつでも安心してご相談くださいね。

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社会保険労務士
ひつじ社労士事務所
はじめまして。ひつじ社労士事務所の石島佳代(いしじまかよ)です。 かつて病院や年金事務所で働いていた私は、ご病気や障がいで悩む方々を一番近くで見てきました。 「一人で悩まないで大丈夫。」 あなたの不安な気持ちに寄り添い、障害年金という形で支えになれたら。そんな思いで、活動しています。 障害年金のご相談は、どうぞお気軽にお声がけください。

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